「小さな成功体験を積ませる」ってなに?

仕事柄、日々、多くのマネジャーの方にお会いし、部下育成の悩みや本音を聞くことが多いです。

そんな中、すごーくよく聞くのがこれ。
「若手メンバーに自信を持たせたい」
「 そのために小さな成功体験を積ませたい」

ぱっと聞くと
「確かに。それは大事ですよねー。」と誰もが納得する言葉で、こんな発言があると必ず、
「どうしたら小さな成功体験を積ませられるか?」という話になります。

でも
「自信を持つ」とか
「小さな成功体験」って、なに?!
「小さな成功体験を”積ませる”」って、今の時代にけっこう無理じゃね?
と、 ちょっとモヤモヤしていました。

そんな中、こんな意見を言ったマネジャーがいました。

「成功体験じゃなくて、失敗体験でもいいと、僕は思うんですよ。」

ぴん!そうか!!!

「キャリアが見えない」って何?!

仕事柄、日々多くの若手女性に会い、悩みや本音を聞くことがあります。

そんな中、すごーくよく聞くのがこれ。
「自分に自信が持てない。」
「この先のキャリアが見えなくて不安。」

じゃあ、一緒にこの先のキャリアを明確にしてみましょう、
なんて言ったって、できっこありません。

実は、こんな女性のほとんどの方が、
「過去の失敗体験は、とても辛かった挫折」
「過去の成功体験は、たまたまできたこと」

と思っています。

つまり・・・

成功体験からも失敗体験からも、なにも「学んでいない」のです。

こんな方には、過去をしっかり振り返り、起こったすべてのことから何を学んだのか、整理をすると、「自信がついた」といって、少し先が見えるようになってきます。

成功でも失敗でもいい、「体験」から学ぶことこそ大事

そもそも、昨今、職場で成功体験ばっかり積ませるわけにはいきません。むしろ「新しいことにどんどん挑戦させるために、失敗を許容する職場を作る」必要性が言われているくらいです。

「失敗は成功の母。」
成功のためには、失敗の方がよっぽど多いはずです。でも、失敗したら自信がなくなる・・・としたら?!
人も組織も成長できません。

では、どうすればいいか。

マネジャーが、しっかり部下に向き合い、起こったできごとを聞き、そこからなにを学んだのか振り返ることだと思います。

「経験を振り返って学んで次に活かす」体験を積ませることこそ、最も大事なんじゃないかと、さきほどの「失敗体験でもいいと思うんですよ!」発言から、「ぴん!」ときたんです。

「今週どうだった?なにがうまくいった?うまくいかなかった?」

「うまくいったのはどうしてだろう?」
「そこからなにを学んだ?」
「それを次に活かすとしたら?」

「うまくいかなかったのはどうしてだろう?」
「そこからなにを学んだ?」
「その経験を次に活かすとしたら?」

成功体験を「たまたま」で終わらせない
失敗体験を「挫折」で終わらせない

そこからなにを学び、次にどうつなげていくのか、
すべてのことが学びだと気付いたとき、

「ああ、あの経験を経て、今、自分はここにいるんだ。」

と感じられ、それが「自信」や「行動」につながり、徐々にできることが増え、可能性が広がって、

「そうか、自分はあっちに向かいたいんだ。」
と、その先のキャリアに目が向くのだと思います。

マネジャーの方は定期的に部下に振り返りをさせてみる
部下の方は、そういうことをしてくれるマネジャーでなくても、自分で振り返ってみる

それが、仕事を通じて人と組織が成長するために必要なことだと思いました。

この「振り返りのコツ」みたいなこともいろいろあるけれど、ぴん!ときた方は、まずやってみて、「振り返り」を振り返ってみてくださーい。