私が会社を設立するより2年前くらい、今から5年前くらいでしょうか、
コーチングを習得し、個人的に、知り合いや紹介いただいた方にコーチングをしていたころ
30代の独身の女性が「これからの自分の人生について考えたい」ということで相談にやってきました。
何回かお会いして、彼女の中にあるいろいろな思いを引き出しているうち、こんなことが出てきました。
・いずれ結婚して、◯歳までに子供を産みたい
・とはいえ、彼氏もいないので、今はまず仕事を中心に考えたい。
・仕事では、こんなことを、こんな風にやっていきたい。
とまあ、ここまではフツーだったのですが、
その後の発言に耳を疑いました。
「私、子供が産まれても仕事を続けたいんです。だから◯年までに起業して社長になります。」
はあ?!
「そうすれば、自分のペースで、自分で決めた仕事ができますよね。それに、社員に動いてもらえばいいわけだし。」
私の中で大きなものがひっくり返りました。
そして、「!」となって、「そうくるか!」と感激。
当時私は勤めていた会社を辞めて不妊治療をしており、
「子供は欲しいけど、できたら次の仕事はどうするのか。」と悩んでいました。
が、
「そっかー。社長になればいいんだよね!」
と、あっさり考えを変えました。(結局子どもはできなかったけど、それはそれで。)
さて、その彼女、その後どうなったかというと
まずは仕事での目標を果たすべく、「小さな行動」をひとつ起こしました。
それは
「◯月_◯日に開催されるイベントに参加してみる」
という、ほんとに些細なものでした。
そのイベントに参加したところ、
そこに来ていた男性と仲良くなって結婚し、
それから間もなく会社を起こし、
先日、第一子を出産しました。
すごい・・・!
本当に育児と両立できるかはこれからですが、彼女ならきっとできる、いや、やりますね。
よく
「育児と両立できるか不安だから管理職になりたくない」
という声を聞くけれど
「管理職になれば、主にメンバーに動いてもらい、自分は時間にしばられずに、自分のやるべき仕事に集中できる」
と考えてみる。
管理職になった女性で「メンバーだった頃よりずっと時間管理がしやすくなった」という人は実際たくさんいます。
常識に捉われずにいろんな考え方をしてみると、いろんな可能性が見えてくるものです。