研修やコーチングをしていて、時々聞くのがこのセリフです。
「私はこのままでいいんです。」
「成長とかしなくていいです。」
「サポートの仕事でいいです。」
「責任を負わず、もっと気楽に仕事したいです。」
特に女性に多いように思いますが、男性でもたまにいます。
この言葉、本当でしょうか?
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人間は本来、成長したい生き物です。
「あー、オレ、ずーっとハイハイしていればいいや。」
「歩くとかちょーめんどくせー。」
「泣いたらおかんがお乳をくれるから、一生お腹が空いたら泣くことにしようっと。」
そんな赤ちゃんがいるでしょうか。
必死で立ち上がろうとし、成長したいと思っているのです。
学生時代の受験もそう。
あなたは絶対受かる学校しか受けなかったでしょうか。
おそらく、努力しなければ受からない、実力以上の学校を選んでいるはずです。
自分の足で歩きたい。
少しでもよくなりたい。
一歩上を目指したい。
それは人間の持つ欲求です。
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このままでいい、成長しなくていい、楽していたい
もしそう思ったらそれは、どこかで学んでしまったのです。
「そんなの無理」
「ほら失敗した」
「お前はだめだ」
「女性は男性のサポートをすべき」
「女の幸せは結婚」
一歩上を目指そうと思った時、チャレンジしようと思った時にそう言い続られて、あるいは無言のプレッシャーを感じて、「このままでいる方が得」と学んでしまったのだと思います。
実際に、研修やコーチングを通じて、その「蓋」を取ると、変わる人がいるのはそのためです。
「やりたいこと思い出しちゃった!」
「仕事でもプライベートでも全力でいきます。」
「やっぱり、任されるとがんばろうと思えます。」
(実は大事なのはこの「蓋」が取れた後。その後しばらく行動のサポートがなければ、また元に戻ってしまいます。)
「私はこのままでいい」ではなく
「もっとこうなりたい」という言葉がいっぱいの世の中にしたいです。