ある会社にて新プロジェクトについて打ち合わせをしていた時のこと。
いろいろと社内の問題が浮かび上がり、私の中で全体感がつかめて終了となった時に、ふと、もやっとした空気を感じて、立ち上がりながらこの言葉が私の中から出てしまいました。
「このプロジェクトメンバーが、本当にそれを変える気持ちはあるのかなって、ちょっと思っちゃったんですけど、それは大丈夫ですよね?あはは。」
すると、半分の方に緊張が走り、半分の方にはふっとゆるんだ笑顔が。
んっ?!
挨拶を済ませてエレベーターまで送ってくださった方に言われました。
「まさに、そこなんだよね・・・おっしゃる通り。」
うっすらとした直感は正しかったのです。やっぱりそこか。
「社員を変えてほしい」「ここがだめ」「あの部署が問題」と、だめ出しはできても、
いざ、自分たちがそれを変える
そのためにまず自分が変わってこれまでと違う行動を起こす
となると、いろんな形で抵抗が現れるのはよくあることです。
「他社はこれこれこういう理由でうまくいったのかもしれませんが、うちはぺけぺけこうなんで、うまくいかないと思います。」
「一人一人の社員の顔を思い描くと、彼らが変わるのはとても無理な気がします。」
そうかもしれません。その意見は尊重します。
だからこそ、いま、表面に現れている現象の中にある本質を考えて、できる方法をみんなで考えてアクションを起こしたい。そのために、プロジェクトメンバーがまず変わりたい。
さて、次に私がやることは何だろうかと考えています。
「プロジェクトメンバーのあなたたちが変わらないとだめですよ!」
と言うのはかんたん。でもそれでは私も他者にだめ出しをしているだけ。言えば言うほどみんなの気持ちはひいてしまうでしょう。
私がどうすれば彼らを本気にできるのか、そのためにまず私の何を変え、どんなアクションを取るのか、結局は自分が先に変わることが常に問われているのだと思いました。
なにか職場の問題を抱えている方、
職場を変えるプロジェクトメンバーの方、社員に変わって欲しいと思っている部門長や経営者の方はぜひ、ときどき自問自答していただきたいです。
自分はそれを本気で変える気があるか?
何よりもまず、自分が変わる気はあるか?