日本のインフラを支える大企業の人事部長とお話をする機会がありました。

その会社特有の職場環境のこと、10年後の目指す会社の姿・職場の姿、求める人材像、教育研修体系など多岐に渡りましたが、その中でとても印象的だったことがひとつ。

「変革する」とは何か、「変革することのできる人材」とは何なのか、というお話。

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「変革」とは、なにか新しいことを始めることであって、変革ができる人というのは、新しいことが始められる人、と考える人が多いと思うが、「変革」には2種類あるのではないか?と思うようになった。

その1
今の時代に即した新しい技術・アイディアを取り入れて、よりよい商品・サービスを生み出したり、効率的に業務に変えていくこと

その2
現場で当たり前にやることを当たり前にやり抜けるようになること

保守的な風土のある大企業では、1だけでなく2も大事だと考えている。

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正確ではないかも知れませんが、こんなようなお話でした。

ふと、もしかしたら、保守的な大企業ではなくても、どんな会社にとっても同じで、2も1と同じように大事なんではないか?と思ったのです。

最近は、やたらに新しいアイディアを出すことを求められ、やれ新規事業だ、そのための異業種交流だ、ワークショップだ、やれOSTだ、ワールドカフェだといろいろやるけれども(私もそういうことをやっている身ですが)、正直に申しますと、ときどき、地に足がつかない感じといいますか、アイディアが出せればそれでいいの?と思うこともしばしばです。

目の前の仕事がまずしっかりできることも大事だし、
アイディアを出すだけならできる人はいるかも知れないけれども、同じアイディアを出したとして、それを本当に実行できるかどうか、は、当たり前のことが当たり前にできる力も必要なわけで。

また、現場の若手の育成で悩まれている方は、2で詰まっていることも多く、2もれっきとした変革なのではないか?また、当たり前のことを当たり前にできるようにすることができる人も、変革者なのでは?などと思ったのでした。

ここでふと疑問が・・・!1と2は、一体どんな関係にあるのか、ということ。

⑴まず当たり前のことが当たり前に遣り抜ける状態になってから、新しい発想で新しいことに挑戦できるようになると良いのか、

⑵両方同時にできるようになるとよいのか

⑶当たり前のことが当たり前にやり抜くことができる人と、新しい発想で新しいことに挑戦できる人は別なのか

それともそれとも???

この会社では⑴とのことなんですが、もしかしたら、ここにそれぞれの会社の考え方があり、それによって育成の仕方や対象が異なるのかな、なんて思いました。

で、さらに、
当たり前のことを当たり前にやる、ってそもそもなんだ。
当たり前ってなんだ?
と、ごちゃごちゃになってきました。

私は新しい発想で新しいことに挑戦していくことが得意で好きですが、
事務仕事やルーティンワークは不得意で嫌いで、当たり前のように遣り抜くことができません。

とはいえ、ちゃんと挨拶をするとか、お礼をいうとか、悪いと思ったら謝るとか、時間を守るとか、そういうことは当たり前にやり抜いてきたと思います。

みなさんはどう思いますか?
変革とはなにか、1と2の関係をどう捉えるか、当たり前とはなんなのか、ということは、人材育成をどう行うのかにつながる大事な部分のような気もします。

変革ってなんだ?当たり前ってなんだ?