ラグビー日本代表で深めてきた「ワンチーム」
ラグビーW杯が始まりました!
ラグビーにはそれほど詳しいわけではありませんが、以前勤めていた会社にラグビーチームがあってよく観戦に行っていたので、このW杯は本当に楽しみにしていました。日本でこんなにラグビーが盛り上がるなんて・・!と感激しているところです。
ところで私は、スポーツについて全体的に疎いので、試合前に新聞やニュースで見てもよくわからない・・・。そこで、いつも試合の結果を週末のニュースで確認し、そこから過去を遡って、1週間分くらい過去の記事などを読みます。すると
「お、そんな風に事前に解説していたんだね!」「あの勝利にはそんな努力がにはあったんだね!」
と私にもよく理解できます。
さて、W杯日本代表の記事も、初戦のロシア戦を見てから、過去記事を遡ってみました。
試合直前の記事、
日経新聞9/20朝刊33面「桜の戦士 8強へ挑む 『ワンチーム』深めた結果」が面白かったのでご紹介。
桜の戦士8強へ挑む
この中で特に印象に残ったのはこの2点でした。
- 勝つこと・お金を稼ぐこと「以外の」、「感情」に紐づく強い目的がいくつもある、ということ
- 外国出身の選手が「日本化」し、日本で活躍するための土台を作っている、ということ
このことは今後、ともに外国の方と働くことが増える中で、大きなヒントになるのではと思っています。
勝つこと・お金を稼ぐこと「以外の」強い目的がいくつもある
記事より
「仲間の信頼や家族の期待に応えるため」
「(外国出身の選手にとっては)ホームの人々のため」
(日本で戦う外国出身の選手も小柄な方ので)「小さい日本がでかい相手にタックルする勇気を見て欲しい。」
何のために戦うのか。その理由が様々で、自分たちが勝つこと・稼ぐこと以外に、たくさん。
・周りの身近な誰かのため
・日本に残したいことがあるから
・世界に発信したいことがあるから
チームとしての「何のため」もあれば、きっと、一人一人の「何のため」もそれぞれなんだろうと思いますがそこに、強い自分の、またチームの、「感情」としっかり結びついた具体的な目的(パーパス)がある。
これが、多様なチームをまとめる秘訣の一つだろうと思いました。
外国人選手が日本で活躍するための土台を作っている
記事より。
8月6日、遠征先のフィジーのホテル。原爆の惨禍をスライドを使って説明した後、全員で黙祷した。
「日本代表の選手であるなら、この国に何があったのかを知らないといけない。」
泣!そんなことまで・・・・!
そして、日本の近代化に尽力した外国人についても学んだり、日本語を勉強中の選手を励ましたり。
さらに、日本だからこそ身につけられるラグビーの細かいスキルや新しい戦術を導入し、ほとんどの選手が7月に自己ベストを出したとか。
日本語、日本の文化や歴史、日本での外国人の役割を学び、さらには、日本だからこそ学べるラグビーの技術があり、自分の力を伸ばすことができる・・・!そしてチームに、個人に、感情に結びついた目的がいくつもあるからがんばれる。
こうやって外国出身の選手が活躍できる「しくみ」があるからこそ、
これからもしばらくは日本は外国出身の選手を惹きつけ、日本出身の選手とともに良いチームを作ることができるんじゃないか
と感じました。
実はちょっとだけ、本当にちょっとだけ!
「日本が強くなったのは、外国出身の選手を入れたから、ってこともあるよね。」なんて軽く思っていたことが本当に本当に恥ずかしい・・・ごめんなさい。
強くなるチームにはそれなりの理由があり、そこに何年にもわたる努力があると感じました。
ということで、今後の日本代表に期待です!!!