若手IT人材あらわる!

私のサポートしている金融機関で、昨年から、これまでのその企業で採用してきた人たちとはかなり違うバックグラウンドを持つ方が採用されるようになりました。
いわゆるIT人材?AI人材?と言うのでしょうか、GAFAのうちのひとつの会社でこんな仕組みを作ってました、デジタルマーケティングやっていました、という30歳前後の若手社員です。

まだ入社して1年も経たない彼らもぜひ他の社員と一緒に研修に参加してもらいたい!ということで、弊社の提供している研修に彼らも参加することに。雰囲気も、話す内容も周りの社員の方々とかなり違うので、正直「大丈夫かなあー、やっていけるのかなー」と心配をしていました。

ところが、彼らは私の心配とは逆に、新しい環境で苦労はしつつも楽しく仕事をしている様子で、研修も毎回楽しそう。研修では、長くこの会社に勤務する先輩や部長クラスの方々と対話する場面もあるのですが、相手の年齢・立場・性別関わらず、いたってナチュラルに話すのです。

(そういう人を採用したのだと思いますが)人にも興味があり、年上で長くこの会社に勤めている部長クラスの人たちにも平気で話しかけて、

「会社に長く勤める秘訣はなんですか?」
「この会社で一番モチベーションが上がった時ってどんな時ですか?」
「辞めようと思ったことはあったんですか?」

などとどんどん聞いています。
質問力高すぎ!
何より部長も本人も楽しそう!

ヒアリングや診断の結果からも、比較的どんなタイプの人も受け入れて、仕事を進めていると言うこともわかりました。

講師である私にもどんどん話しかけてきますし、思ったことや興味を持ったこと、私に知って欲しいことをフツーに、なんの抵抗もなく、直接メールもしてきます。

「結局は人」だということを経験で知っている

面白い若者たちが入ってきたなあと思って興味を持ち、いろいろ聞いてみました。

すると、

「IT業界って、能力が高くてとんがった人がいっぱいいるんで、自分のやり方とか合う合わないなんか言ってたら仕事回らないんですよ。どんな人も、いいところを見て受け入れよう!ってさんざん苦労して学んだんです。もちろん人を見るときに完全に自分のバイアスを取ることなんてできないんですけど、自分のバイアスをとる努力をする、って大事だとマジで思うんすよ。」

「結局、AIと人間と、何が違うって、人間にはモチベーションってものがあるってことだと思うんですよ。そこがすごい大事で。相手を受け入れて、相手がモチベーションを高く持ってくれればチームでいい仕事ができるんで。で、その方が自分も楽しいですし。」

彼らが「チームのあり方」だとか「キャリア」だとか「リーダーシップ」だとか「対話」だとか「1on1」だとか、一見バラバラで、人間臭くて比較的「ふわっとした」内容に感じられるであろう研修に興味を持ち、それら全てがつながっていることを感覚で理解し、うなづきながら聞き、何かあればすぐメールで情報提供してきて何か実践しようとするのにはそんな背景があったんだと。

一方で、金融機関に長く勤める方は、彼らと同じ理系の方でもかなり雰囲気が違います。「ふわっとした」情報はなかなか入らないので、論理的に、学術的な背景を持って、短時間に伝えなければ理解してもらえないことも多いですし(これはこれで私にとっては大いなる学びなのですが)、「仕事とはこうでなければならない」が強いように見えることも。金融という仕事柄、それが大事ということもあります。もちろん人にもよります。

私が思ったのは、

とんがった人がたくさんいる職場でやってきた人というのは多様性に強い(もちろんそうでない人もいる!)
ITだ、AIだとテクノロジーを極めていくと、人間とは何か、に興味を持つ(もちろんそうならない人もいる!)

ということ。
私の中でのIT人材、AI人材といわれる人のイメージが変わるできごとでした。って、私も思いっ切り「IT人材とはこういう人」っていうバイアスかかってるやん!笑

こんな彼らが、会社をいい意味でかき回してくれたら、(私の仕事も大変になるけど)おもしろいなー、と思っています。