6月30日、2019年の上半期(1−6月)を振り返るために夫婦でお互いに「1on1ミーティング」をやってみました!
半年のできごとを夫が話し、私が質問して夫の気づきをうながし、上半期からの学びを得て、次にやるべきことを決める。そして役割交代。
結果から言うと、相互1on1ミーティングはとてもうまくいき、二人とも「大変なこともいっぱいあったけど、良い半年だったんだ。」と、スッキリ。次の半年で向かう姿を決め、新たにやってみる行動も決まりました。
おおおお、なんか感動!
私自身がスッキリしてモチベーションが上がっただけでなく、夫がこの半年、どんな気持ちで、どんな風に過ごしてきたのかがわかり、それも新鮮でした。わかっているようで、わかっていないものです。
とはいえ、夫婦でのこの手のコミュニケーションは、こんな風に最初からうまくいっていたわけではありません。
私がコーチング(1on1の基本となる傾聴・質問のスキル)を学び始めた頃は、私が練習のために夫にコーチングをすると大抵毎回ケンカになっていました。
なぜ以前はうまくいかなくて、今回うまくいったのか、そのことを書いてみたいと思います。
その前に、今回の夫婦のやり取りは「コーチング」とも言えますが、あえて「1on1ミーティング」と言うことにします。
1on1ミーティングとは、立教大学の中原淳教授によると、このように定義されています。
・部下の生産性と学びの向上のため
・上司と部下が
・定期的に対話し
・部下の振り返りを促すこと
夫婦関係は、上司・部下のように上下関係はありませんが(と私は思ってますが!)、コーチ・クライアントの関係よりも日常の関係が深く、利害関係もあり、そこから生まれる感情がコーチ・クライアントの関係よりも上司・部下の関係の方に近いかと思いますし、この先の未来を描くとか、何か困っていることを解決するとかいうことが目的ではなく、「ある期間を振り返ってそこから学び、次の行動を決める」ということが目的で「1on1」に近いと思ったからです。
私が夫に1on1ができるようになるには、実はいろいろな苦労がありました。それを3つ、書いてみたいと思います。
1.お互いが照れてしまって夫に内省が生まれない
これまでを振り返ってどんなことがあったのかをまずしっかり語ってもらい、そこから目線を切り替える質問をして、内省をうながしていくのですが、何となく想像もできると思いますが、このやり取りがお互い、大変照れ臭いのです!
夫は
「はい、この半年、こんなことがあって、あんなことがありました。以上。で?」
と開き直り、
「もうちょっと詳しく教えて」とか「他にありますか?」などコーチングでは一般的な「深掘り」や「拡散」の質問をしても
「は?これ以上話すことないけど。」「なに話せばいいの?」
とキレられ、こちらも
「質問にちゃんと答えてよ!」
となって、照れからくる怒りのぶつけ合いに。こうなるともうダメです。
2.慣れない質問に夫がイライラ
それに加え、私がコーチングを習い始めた頃は質問のタイミングや内容、言い方がうまくないので、余計に夫をイライラさせてしまいました。
例えば、
「ここまでどう?話してみて、気づいたことは?」
などという質問は、良いタイミングで、ふさわしい言い方でいえば相手の深い内省を引き出すことができるのですが、
最初の頃は
「は?気づいたこととか言われても・・・」「なにその質問。何が聞きたいの?」
となってさらに悪化していくのでした。
3.やることに意味を感じないので次第にやらなくなる
しまいには、
「ねーねー、ちょっと私のコーチングの練習に付き合ってくれない?」と言っても
「やだよ。どーせまたよくわかんない質問してくるんでしょ?」となってしまいます。
それでも慣れと工夫で何とかなる
それが今回うまくいったのには、こんな理由があります。
①それでもめげずに時々やるうち、お互いに慣れてきて効果を感じることもあり、それが積み重なった。
私も傾聴や質問がうまくなり、夫も1on1の進め方に慣れて、話す・質問に答えることでどんな効果が生まれるのかわかってきた。
②相手も自分も振り返りたいなと思うタイミング(6月末、12月末など)でやってみようと提案、やってみようという気持ちになってくれた。
③照れを感じないように、「質問カード」と「気持ちを表す絵のカード」を作ってやってみた。
「私が質問している」のではなく「カードに質問されてカードに答えている」と感じられるようにした。
また夫の感情を表現するのに絵を選ぶようにするなど、気づきにくい・言いにくいことも伝えやすいようにした。
この7年間の私の1on1(コーチング)経験と、いろんな方のノウハウを組み合わせ、質問や絵をカードにしてみました。

なかなか1on1がうまくいかない場合、
- とにかくうまくいくと信じてやり続け、ちょっとずつ工夫していくと次第に効果は出てくる
- ↑ということを相手にも話して理解してもらう
- 最初は相手が振り返りたいと思うタイミングを狙ってやってみると相手も乗っかってきやすく効果も出やすい
- 質問集や絵・写真などのツールを思い切って使って、指差しながら進めてみることも照れ隠しや内省のために有効!
こんなこともやってみるといいかもしれません。
以上、今年の半年の振り返りに夫婦で1on1をやってみた、でした。