家事をやらないと決めたら「名もなき家事」が無限大にあることに気づく
前野先生クラス伝説の「引き算ワーク」にチャレンジ
慶應システムデザインマネジメント研究科の前野隆司教授の「デザイン×システム思考」を、慶應丸の内シティキャンパスで受けています。授業は週1回3時間で全6回。
前野先生はイノベーションを起こすための思考法から、幸福学、感動学など幅広い研究をされており、イノベーティブな思考をすること=幸せであること、ということを発見された方です。
さて、この前野先生の授業の中で、伝説となっている「引き算ワーク」という宿題が出されました。
「普段なかなかやめられないものを1週間やめてみる。」という、ただそれだけの宿題です。1週間やめてみて気づいたことを来週の授業で発表しなさいと。これがデザイン×システム思考にどうつながるというのでしょうかー?
毎日のようにいただく酒をやめるか?と思ったのですが、これなら前にやったこともあるし、前野先生からこれまでの受講生の事例を聞いてびっくり!
みんなまじすげー・・・
で、イロイロ考えた結果、
「結婚してから23年間、当たり前のようにやっている家事をやめてみる」に決定!
まずは夫を説得
私は普段、なかなか家事を十分にやってくれない夫・・・いや、正確には「家事をやっているつもりになっているがまだまだやることはいっぱいあることに気づいていない夫」に対して不満を言っているけれども、それでも私がついつい家事をやってしまうのは、習慣なのか?本当は家事が好きなのか?それとも、自分がやっているという自己満足なのか?私がやってしまうから夫がやらないのか・・?私の中の「女性は、妻はこうあるべき」呪縛からなのか・・・?
家事をめぐる本当の私の気持ちや、「こうあらねば!」という呪縛や、我が家の状況に気づくのではないか?と思ったのです。
まず、最大の難関であろう、夫の説得にチャレンジです。
夫は何か勘づいたのか、家に帰ると、本当に珍しいことに晩ごはんができていました!おおお!これは話しやすくなりました。
「ごはん作ってくれたんだーーーありがとう!」と最大の感謝を伝えてから、さっそく「伝説の引き算ワーク」の話をしました。
「ということで・・・(息を吸う)、私、1週間、家事、やりませーん!!!!これ、宿題だからね、宿題!」
すると、夫はすんなり
「いいよー、わかった。」
と承諾。あら?脱力。
しかし、ここからがちょっと大変。
家事はどこからどこまでなのか。犬のことは?自分だけの食事を作るのは?
この1週間、夫には何をやってもらうのか?これまで通りでいいのか?それとも?
結果、夫には、できるだけこれまで私がやっている家事をやってもらう、となりました。めでたし、めでたし。
気づきその1:名もなき家事の存在の多さと複雑さに気づく
ところが、できるだけこれまで私がやっている家事をやってもらう、というのは言うのはカンタンですが、実は結構大変なことがわかりました。
トイレ掃除ひとつとっても、実はいろんなことがあるからです。
夫に「トイレ掃除しておいて!」といってやってくれることは、
これだけです。
でも実際に私がやっていることは
加えて
他にも
うわー、書き出したら大変なことに!しかも書ききれないノウハウみたいなものまで・・・。夫も驚いた様子でしたが、なんだかちょっとわかったような、「そうだったのか!」みたいな、そんな顔をして聞いていました。
私も、なんか私が複雑にしているのかな?もっとシンプルにならないのかな?と思い始めたり。
とにかく私が最初に気づいたのは「名もなき家事」ってこんなにあるんだ!!!ということ。トイレ掃除だけでこれだけあるんだから、この先が思いやられる・・・
ということで、「引き算ワーク:1週間家事をやめてみた」は明日に続きます。