俯瞰する力と「幸せ」はつながっている!

慶應システムデザインマネジメント学科の前野隆司先生の授業を慶應MCCで受けていたことは、この前のブログにも書いた通り。
この講座の最終回の打ち上げの時に、前野先生のお隣になっていろいろ話しているときに、ふと、先生がおっしゃって、はっ!!!!!とした言葉があります。

俯瞰してものごとを見ることができる人っていうのは、幸せなんですよねえ。

心の病にかかる方は、俯瞰することができなくなっている、っていうこともあるんですよ。

前野先生は、システムデザイン思考の専門家というだけでなく、「幸せ」とか「感謝」とか、そういう「人の感情」を科学的に捉える研究もされています。だから説得力があります。

この言葉を聞いた瞬間、いろんなことが頭に浮かびました。

私がコーチングや研修など多くの企業人と関わる中で、ものごとを自分の目線でしか捉えられない人がいかに不幸な状況に陥っているかを目の当たりしているということ。

私は頑張っている、私は正しい
上司が悪い、部下が悪い、あの人が悪い、
会社が悪い、社会が悪い
自分は変わる必要がない
なぜなら私は頑張っているから
あの人は頑張っていない、間違っている、正しいのは私・・・

ぐるぐるぐるぐるずーっと同じ話・・・・。

聞いているとすごーく気持ちはわかるのですが、こうなってしまうといくら仕事ができても周りから疎まれて浮いてしまうため、ますます「自分は悪くない」「私はできている!」と凝り固まって悪循環に・・・。仕事ができるからこそ、余計に状況が悪くなることも。

そして、私の仕事はまさしくこの「俯瞰力」を身につけてもらう、あるいは、部下に「俯瞰力」を持たせられる関わり方を伝えていくことなんだと思いました。ほんのちょっとモノゴトの見方が変わるだけで大きく変わる方も多いので、改めてここで私は貢献していきたいなということ。

さらに、かつての自分がいかに俯瞰できていなかったかも・・・いたたたた!
ま、でもその経験があるからこそ皆さんに伝えられるということもあるわけで。と楽観してみる。(以下の、幸せの因子「前向きと楽観の因子」を参照)

私の中では「俯瞰できない人は不幸」という考えはあったけれど、「俯瞰できる人は幸せ」という発想がなかったことにも気づきました。

「俯瞰できない人って、不幸だよねー!」と影でぐちぐち言うのではなく、
「俯瞰力がつくと幸せになるんだってー!一緒にやってみよー!」と伝えた方が伝わりますよね。

また、「業務」「ビジネス」を俯瞰することができる人はいても、「人間関係」「それぞれの人の置かれている状況や気持ち」「自分の人生」を俯瞰することができる人は少ない、ということ。でもそこ大事だよな、ということも。

なぜ俯瞰できると幸せなのか〜幸せの4因子から〜

前野先生の幸福学によると、幸せには4つの因子があります。

  1. 自己実現と成長の因子「やってみよう因子」
  2. つながりと感謝の因子「ありがとう因子」
  3. 前向きと楽観の因子「なんとかなる因子」
  4. 独立と自分らしさの因子「ありのままに因子」

この4つがあると人は幸福感が高まるのだと言います。
さらにこの4つは自分でコントロールできる、つまり、幸福かどうかは自分次第だともおっしゃっています。

前野先生の幸福学を知りたい方はこちら
「ウエルビーイングを研究・実践されている前野先生ご夫妻のお話を聞こう!」
をどうぞ。とてもよくまとまっている記事です。

次に、俯瞰とは何かというと
「高いところから見おろすこと。全体を上から見ること」という意味であり、物理的に山の上などから景色全体を見ることを言います。それが比喩的に用いられて「一歩ひいてものごとの全体を見ること」という意味で使われるようになりました。

私が正しくて相手が悪い!!!
私は今こんなに大変・・・本当に不幸・・・

そう思っている人が、周りの人の状況や気持ちを見渡せるようになると

  • そっか、みんなそれぞれの立場で頑張っているんだ
  • あの人も私も、本当は同じ目的に向かっていたんだ
  • あの人にも良いところあるよね・・・
  • 私も変わらなきゃいけないところもあるよね!
  • となる。そうすると「つながりと感謝の因子」が上がる。

    さらに

  • こんな風に思えるなんて、なんか私成長してるかも?
  • 自分自身の変えるべきところは変えてもっと良くなろう。
  • まずここから手をつけたら良くなるんじゃない?
  • と「自己実現と成長の因子」も上がっちゃったりするかもしれない。

  • 私の良いところはこのままでいいよね!
  • 私にできることをやればいいんだ。
  • 「独立と自分らしさ」の因子も上がるだろうな。

    さらにもっと地球規模、宇宙規模で俯瞰すると

  • 私の悩みなんて、ちっぽけよね。なーんだ、大したことないじゃん。
  • 次に過去から今まで、時間を俯瞰すると

  • 以前も大変なことあったけど、乗り越えてきたじゃん
  • 戦国時代よりはずっといいよねー、命までは取れないもん!
  • となり、「前向きと楽観の因子」が上がる。

    で、さらに他の因子にも影響を与えあって、好循環になっていく、ってことなんじゃないかな?

    ちなみに、
    「今の時代、失敗したって命までは取れないもんね!」というのはよーく私が思うこと。これを思うと「なんでもできるさ、やってみよう。」とエネルギー湧いてきます。

    ということで、今日は俯瞰と幸せの関係について考えてみました。

    どうしたら俯瞰力をつけられるのかって話はまた今度!

    今日は「俯瞰」を意識しよっと。