先日、数名で食事をしている時に、とある30代の女性が、こんなことを言いました。
「うちの夫、料理がすっごく好きで、いつも食事を作ってくれるんですよ。台所の収納なんかも主人がやりやすいように決めているので、もはや夫の聖域みたいになっていて」

思わずみんな「へーーーー!すごいですねえ、ご主人!!!」

さらにその女性が続けて
「夫は片付けも好きなので、洗い物も全部やるんですよ。スッキリするから楽しいらしいです。」

これには私もかなり驚いて
「えっ!ご主人、ほんとにすごいです!それに、羨ましいです!」
と感心することしきり。

よく言われることですが、人間はだいたい
「1を生み出す、創造する、作ることが好き」か
「ゼロにする、片付ける、整理整頓するのが好き」かの、どちらかに分かれると。

私は完全に前者で、料理を作るのが好きだけれど、片付けるのは苦手なタイプ。
私の夫は後者で、料理を作ることよりも片付けるのが好きなタイプ。

なので、この両方とも好きな人というのは珍しいなと思ったので、
「ご主人、すごい!」
と言ったわけですけれど

ふと・・・

これが夫の話ではなく、妻の方の話だったらどうだったのかと思うと、ちょっと考えて反省してしまいました。

つまりどういうことかというと
「妻は、料理がすっごく好きで、いつも食事を作ってくれるんですよ。その上、片付けも好きでしてね、スッキリするから楽しいと進んで片付けまでしてくれるんです。」
と夫の立場にある男性から言われたとしたら、
「すごいですね!奥様!」
と感心して言ったかどうか?!ということ。

妻が専業主婦ならもちろんのこと、たとえその夫婦が共働きだったとしても、そんなこと言わないだろうな、と思ったのでした。

そもそも夫の立場にある男性がそんな妻自慢はわざわざしないだろうとも思うのですが、

それにしても、なぜ、妻が「料理もするし片付けもする」ことに対しては「すごい!」と言わないのに、夫が「料理もするし片付けもする」なら「すごい!」と言ってしまうのか・・・。

「性別による役割分担意識」が私の中にも根強くあることを認識し、ちょっと、ショックを受けました。

これまでも
「イクメン」がなぜ賞賛されるのか?てめーの子供をてめーが育てるのは当たり前じゃねーか!おい!
っていう、特に共働きの妻の嘆きをよく聞きますし、私もこれまで似たような経験があるので、妻側のモヤモヤに共感してきたつもりだからです。

まあでも、男性側に「家事育児やってすごい!えらい!」と言ってあげた方がこれから男性の意識も変わりやすいだろうと思いますし、そう言われるのもせいぜいあと5年、長くて10年だと思うので、今はそれでもいいかなとも思い直したのですが、何よりとっさに無意識に「すごい!」と賞賛しまった自分にまだまだだなあ、と思ったのでした。

そして、この女性は私の発言に、傷つく、までいかなくてもモヤっとしたかも知れないなあと・・・。

皆さんも似たような経験はありますか?

女性の側、しかも女性活躍を推進している私にも根強く残る、性別による固定的役割分担意識のお話でした!