家でもオフィスの働き方と同じように働くのが本当に良いこと?
緊急事態宣言が2週間。慣れない在宅勤務で仕事のペースがつかめない人もたくさんいらっしゃるようです。ネットを見ていると「在宅勤務のコツ」みたいな記事とか投稿を時々見かけます。
こんなようなことが書かれています。
サボらない、だらだらしない、逆にうっかり仕事をしすぎないために
自分も環境も、普段会社に行って仕事をするのとなるべく同じにする
ということだと思うんですが、私はちょっと違和感を感じています。もちろん全く否定はしませんし、きっと最初はそうしないとみんな混乱し、新しい環境で不安なんだろうなと思うんです。
新しい働き方には発想の転換が必要?
私は、12年前から5年ほど、フルコミッションの営業の仕事をやっていました。基本的に、いつ、どこで何をしていても結果を出せば良い仕事です。この時にはどういうスタイルで働くのがいいのか、模索し続けました。自分勝手な働き方を自分のスタイルだと思っていた時もありました。
その後、独立してこの会社を作り、社員1名と私で、主に自宅で仕事をしてきました。シェアオフィスも使っていますが、自宅かクライアント先で仕事がすんでしまうのでほぼほぼ不要に。12年ほど普通のオフィスワークから離れて思うのは「自分のスタイルで仕事をするのが一番楽しくて、生産性が高い」ということ。
「自分のスタイルで」というのは自分勝手な行動をして良いということではありません。また昼夜逆転のような健康に悪い生活をしても良いということではありません。
私は、家での仕事はスーツよりもリラックスできる服の方がいいし、ソファーとか、和室でゆったりしながら考える時もあるし、集中して作業をしている時はお昼を抜いて没頭することもあります。
発想を変えて「オフィスではできないことをやる」ことがポイントで、その結果、これまで以上に心や体がリラックスしたり、楽しくなったり、発想力が高まったり、集中できたりするのが本来の在宅勤務含めリモートワークの良さ、なのだと思うのです。
「こんなことしたらサポっていると思われるのでは?」「勤務時間にそんなことをやってはいけないのでは?」という「仕事とはこうあるべき」に捉われず、何か新しいことをやってみる、そうして新しいことを生み出してみる!これがこれから求められることだと思っています。
目指すのは「自分の人生を生きること」
何が自分にとって心地良くて、仕事の成果につながるのかは、みんなそれぞれです。
人それぞれだからといって、オンライン会議に遅れたり、連絡を怠ったりしていいと言ってるわけではありません。自分も大事に、他人のことも大事に、やることはやる。そして求められていること以上の成果を出す。そのやり方はいろいろあるよということです。
そのためには、
こうあるべき、に捉われず、本当の自分はどうしたいのかを知ること。
「仕事で成果を出し続ける」ということはどういうことなのかを知ってそこにこだわること。
そして、本当の「自律」を目指すこと!
そうすると、自分は本当はどう生きたいのか、ということが見えてくると思っています。
会社にいなくても、自分のやり方で今まで以上に仕事の質が上げられるようになる、ということは、自律して自分の人生を生きる、ということにつながるはずです
逆にいうと、自律してないから、なるべく会社勤務と同じ環境で仕事をした方が何も考えなくていい、ということなのかも?もちろん、それが自分にとってベストなやり方だという人もいるのでしょうけれど、他のやり方、やったことあるのかな?
そんなことをしたら、通常の会社勤務に戻った時に対応できないじゃないか!みんなバラバラになっちゃうじゃないか!と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
でも大丈夫。一方で、リアルに人と会うことの意味や価値もはっきりしてくるからです。
さらに、コロナ後の世界が元の世界に戻ることはありませんので大丈夫です。
新しい働き方、人それぞれの価値観、生き方が見つかる中で、組織はどうあるべきなのか。そこに答えを出した企業が生き残るんだと思います。
なーんてことを、最近よく語られる「在宅勤務のコツ」から思いました。
今こそ、自分の人生を見つけよう。
当然ですが
*会社や現場に行かないと「本当に」「すべての」仕事ができない方のお仕事はあてはまりません。
*小さなお子様がいて今の状況では在宅では全く仕事にならん!という方もあてはまりません。