昨年3月から、全ての研修・ワークショップ・対話の場、をオンライン化して実施してきました。その数、1月末現在までで68回。昨年10月までにオンラインにて48回開催し、新型コロナが一瞬収まるかに見えたタイミングで対面研修を3回やりました。
(その後また全てオンラインとなり現在に至ります。)
49回目にしてようやく実現した対面研修は、コロナ以前の対面研修と大きく変わりました。
- 構成や資料がめちゃくちゃシンプルになりわかりやすくなった!
- 対面でしかできないことに絞り込めるようになった!
- 対面で人前に立つことに対して全く緊張しなくなった!
これは一体どういうことなのかというと、
まず、コロナ禍以前に対面で行っていた研修をオンラインにする際、こんなことを気をつけて全体の組み立てや、資料の作り方を変えてきました。
・オンラインだと疲れやすい
→全体の時間は短めに、休憩をこまめに
・オンラインだとこちらの身振り手振りが見えず、ほぼ資料しか見えない
→伝えたいことをシンプルに、イラストや図などもたくさん入れて
・オンラインで10分以上の講義をやると飽きる
→講義部分は事前に動画などで学習してもらってから参加してもらうように
・オンラインでグループに分けてしまうと「何やるんだっけ?」になりがち
→問いや指示を明確にして事前にしっかり伝える
そして11月、対面研修をやることにになり、コロナ禍以前のやり方に戻そうとしたら・・・あれれ?
コロナ以前の私の対面研修、わかりずらっ!!!
情報量も多いし、問いかけも不明確だし、イラストも入ってないし、これじゃ伝えたいことがシンブルに伝わらないっ!!!
一瞬、どうしようかと思いました。以前のものをそのまま使えたら楽なのですが、改めて見ると、どーみても雑な作りにししか思えません。作り替えるべきか、それともそのまま使ってしゃべりでごまかすか・・・
いや、プロとして、ここは作り替えるぞ!
対面からオンライン用に作り替えたものを参考に、今度は対面用に作り直すことにしました。なぜここでオンライン用をそのまま対面に使えないかというと、対面でしかできないことにしっかりフォーカスして、対面ならではの研修にしたかったからです。
悩みに悩んでできあがったものは、
・結局、オンライン同様、講義部分は事前に学習するための動画を用意し、
・対面だからこそできるワークや対話にしっかり時間をとり、
・資料はシンプルで明瞭かつ図解ありイラストありでわかりやすくし、
自分でもびっくりするくらい、以前より良いものになっていました!
オンライン研修のために工夫したことは、対面研修に存分に役に立ったのでした!
そして、約9ヶ月ぶりの対面研修当日。
対面でできることの喜びと、オンラインで50回近くやってきて大抵のことはなんとかなるから大丈夫という自信からか、全く緊張せず、私自身が楽しんで研修することができました。アンケート結果でも「わざわざ来ていただいてよかった」というコメントがあり、ひと安心。
それでも、参加者同士の距離をあけたり、私も参加者になるべく近づかないようにして、フェイスシールドとマウスシールドの2枚重ねで、目も耳もいつもより鈍感になってしまったことは残念。さらにオンライン続きで思っていた以上に視力が落ちており、参加者がワークシートや付箋に書いている文字が見えない!という予想外の事態も・・・
結局、対面研修を3回やったあとはまたオンラインの日々に戻りました。コロナが収まった時には、思いっきりオンラインの良さ・対面の良さを思いっきり感じられる研修を作りたい!と思っています。
ということで、今日は、「オンライン研修で培ったノウハウは、対面研修にも相当の部分が活かせるよ!」ということを書きました。
もしかしたらこれは、研修だけではないんじゃないかな?コミュニケーションも、仕事の仕方も、いったんオンラインに移行してから対面に戻してみると、結構いろんなことが変わるかも知れないぞーと思ったりしています。